冬来たりなば春遠からじ。
世界は凛と澄んで、空は青くどこまでも遠い。
風は鋭利なスピードで、水は氷へ姿を変える。
大寒を過ぎた朝。
雪の予想は外れましたが寒さは逃れようがないほどです。
生き物の多くは息を潜め、ただじっと耐えている様子です。
私の住む南の地方でもごくまれにそんな日が続きます。
厳しい冬の鋭さ。
冬来たりなば春遠からじ。
気がつけば、昔からの名言を思い出して何度も唱えています。
凍える空気の向こうで、陽はどの季節よりも眩しく白く輝いて見えます。
そんな中でゆるやかに漂う優しく甘い香り。
まっすぐに空に葉を伸ばした水仙の葉。
枯れた草に混ざって生き生きと伸びる水仙の緑は、小さな庭の冬の希望に思えます。
白と灰色と茶の冬の景色の中で、黄色と白の鮮やかな花弁。
私のこのブログも始めたばかりで、まだ何の花も咲いていないように思います。
少しずつ陽の光が強くなって水仙が咲いていくように、ここにもたくさんの記事が咲いて、楽しい光で満ちますように。
今は春が来ることを願うばかりです。
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