我が名は男爵

吾輩は猫である

我が名は男爵。

通称のようなものだ。

長い毛並みと金色の目を見て決めたらしい。

酔狂なパートナーだがそれもいいだろう。

ここに来るまではある島を放浪していた。

自由だったが、暑さにはまいった。

今はなかなか快適な毎日だ。

もともと人間は嫌いじゃない。

一宿一飯の恩義もある。

パートナーの客なら、まあ、少しぐらいモフっても許容するとしよう。

ゆっくりしていくといい。

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